会社の電話番号を変えずにサービスを乗り換える|番号ポータビリティの流れと注意点
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名刺やWebサイト、取引先の登録に載っている会社の電話番号は、できれば変えたくないものです。固定電話の番号は、条件がそろえば番号を変えずに別の電話サービスへ移せます(番号ポータビリティ)。この記事では、その仕組みと、申し込む前に確かめること、気をつけたい順番を整理します。
2025年1月から、どの会社の番号でも移しやすくなった
これまで固定電話の番号を他社に移せるのは、NTT東日本・西日本が払い出した番号(ひかり電話を新しく申し込んだときに取った番号を除く)に限られていました。2025年1月からは「双方向番号ポータビリティ」が始まり、ほかの電話会社が払い出した番号や、ひかり電話を申し込んだときに取った番号も、そのまま別の会社へ移せるようになっています。
ただし、一部の地域では移すのに制約があることや、元の会社で付けていたサービス(オプションなど)は引き継げないことが案内されています。
出典:ソフトバンク「固定電話サービス提供事業者間における双方向番号ポータビリティの開始について」(2024年11月12日、固定電話の事業者18社の共同発表)
移せない番号もある
移せるかどうかは、番号の種類と、移す先のサービスの条件で決まります。たとえば03plusでは、次のように案内されています。
- 050から始まる番号は移せない
- 03plusの提供エリア(全国17都道府県の主要49エリア)の外の市外局番は移せない
- バーチャルオフィスの住所へは移せない(実体のある拠点の住所が必要)
- いまの契約に登録している設置場所の住所と違うと、申請が通らないことがある
- 1つの契約に複数の番号がある場合、一部の番号だけを移すことはできない(全部移すか、移さない番号を廃止するか、契約を分けてから申し込む)
なお、番号の名義が申し込む人の名義と違っていても、移すことはできるとされています。
申し込む前に、いまの電話会社に確かめること
移すときは、いまの番号の細かい情報が必要になります。先にいまの電話会社に問い合わせて、次をそろえておくと手続きが止まりにくくなります。
- 番号を払い出した事業者の名前(指定事業者名)と、サービス名
- 契約の正確な名義
- 電話の設置場所として登録している住所
- 移さずに自動で廃止される番号があるか、その数
03plusでは、最後の「自動で廃止される番号」の情報が足りずに申請が通らず、時間がかかることが多いと案内されています。
移すまでの流れ(03plusの例)
- Webで申し込むときに「現在の電話番号を引き継ぐ」を選ぶ
- 本人確認のあと、所在地を確かめるハガキが簡易書留で届く(スマホで本人確認をした場合は届かない)
- 4〜5営業日ほどで切り替えの日時がメールで届く。その日までにプランの申し込みと初期費用の支払いを済ませる
- 切り替えの当日、事前に電話で連絡がある。作業は30分ほどで、電話が使えないのはふつう10〜15分ほど
申し込みから切り替えまでは6〜12営業日ほどかかるとされているので、移転や事務所の引っ越しの予定がある場合は余裕を持って申し込みます。番号を移す費用は、1番号あたり初期費用2,000円、月額0円です(税抜き。基本料金などは別)。
元の契約は、移し終わってから解約する
いちばん気をつけたいのが解約の順番です。移し終わる前に元の電話会社との契約を解約すると、番号そのものがなくなり、移せなくなります。元の契約の解約は、必ず切り替えが終わってから行います。
ほかにも、03plusでは次の点が案内されています。
- 番号を移す申し込みでは、無料で試せる「0円スタートプラン」は使えない
- 申し込んだ時点で料金が確定し、切り替えまで使えなくてもその月の月額がかかる。毎月25日締めなので、急がないなら26日以降から月初めごろに申し込むのがすすめられている
- 複数の番号を移すときは、番号と同じ数のIDの契約が必要
移せない番号は「転送」で受ける方法もある
いまの番号が移せない場合でも、いまの電話サービスに転送の機能があれば、03plusの番号あてに転送してスマホで受けることはできます。03plusでは、携帯電話に転送するより通話料が安くなる場合があることや、折り返しを固定電話の番号でかけられることが案内されています(転送の料金は、いまの電話サービスによって違います)。
出典:03plus 番号移転サービスのページ(2026年10月時点)。価格は税抜きです。
番号を変える場合の告知の仕方などは「小さな会社の電話番号の持ち方」に、会社の住所を移すときの手続きは「会社の住所(本店)を移すときの手続き」にまとめています。