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小さな会社のテレワークの始め方|家から仕事をする4つの方法と選び方

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「家からも仕事ができるようにしたい」と思っても、小さな会社には情報システムの担当者がいないことがほとんどです。何から手を付ければよいか分からず、パソコンをそのまま持ち帰って済ませているケースもあります。この記事では、家や出先から仕事をする方法を4つに分け、それぞれ何を用意すればよいか、どんな会社に向いているかを整理します。

家から仕事をする4つの方法

方法は、大きく分けると次の4つです。どこで仕事のデータを持つかが違います。

方法データはどこにあるか主な準備
会社のパソコンを持ち帰る持ち帰ったパソコンの中ノートパソコン、持ち出しのルール
会社のパソコンにリモートデスクトップでつなぐ会社に置いたパソコンの中会社のパソコンを付けっぱなしにする、つなぐための設定
クラウドPCを使うサービス会社のデータセンタークラウドPCの契約
仕事をクラウドサービスに移す各サービスの中会計・ファイル共有などをWeb版に切り替える

方法1:会社のパソコンを持ち帰る

いちばん手軽で、追加の費用もかかりません。ノートパソコンを使っている会社なら、今日からでも始められます。

そのかわり、仕事のデータがすべて入ったパソコンが会社の外に出ることになります。電車に置き忘れる、家族が使う、カフェの公衆Wi-Fiにつなぐ、といった場面で情報が漏れるおそれがあります。持ち出すなら、パソコンにパスワードをかける、保存しているデータを暗号化する、持ち出してよい人と場所を決める、といったルールを先に決めておきます。なくしたときの備え方は「パソコンの紛失・故障に備えるデータの守り方」にまとめています。

方法2:会社のパソコンにリモートデスクトップでつなぐ

会社に置いたパソコンを付けたままにしておき、家のパソコンから遠隔で操作する方法です。データは会社のパソコンに残るので、家のパソコンをなくしても仕事のデータは持ち出されません。

ただし、Windowsに付いているリモートデスクトップで接続を受けるには、会社のパソコンがWindowsのPro版である必要があります(Home版では受けられません)。また、会社のパソコンの電源が落ちたり、会社のネット回線が止まったりすると、家からは何もできなくなります。仕組みと準備は「リモートデスクトップとは」にまとめています。

方法3:クラウドPCを使う

クラウドPCは、サービス会社のデータセンターにあるWindowsのパソコンを、インターネット越しに使うサービスです。会社からも家からも同じクラウドPCにつなぐので、どこでも同じ環境で作業できます。会社にパソコンを付けっぱなしにしておく必要もありません。

月額がかかること、インターネットがないと使えないことが方法2との違いです。仕組みや向き不向きは「クラウドPC(仮想デスクトップ)とは?」にまとめています。

方法4:仕事をクラウドサービスに移す

会計ソフト、請求書、ファイルの共有、メールなどを、ブラウザで使えるサービスに切り替えていく方法です。どのパソコンからでもログインすれば使えるので、そもそも「会社のパソコン」に頼らなくてよくなります。

ただ、取引先から指定された業務ソフトなど、Windowsにしか対応していないソフトが1つでも残っていると、それだけは方法1〜3のどれかが必要になります。サービスが増えるほど月額とアカウントの管理も増えるので、契約したものは一覧にしておきます。見直し方は「使っていないサブスクの見つけ方」にまとめています。

どの方法を選ぶか

  • 週に数日だけ家で作業する・扱う情報が多くない:方法1(持ち帰り)にルールを決めて始める
  • 会社にWindowsのPro版のパソコンがあり、付けっぱなしにできる:方法2(リモートデスクトップ)
  • 会社にパソコンを置いておきたくない・複数の場所から同じ環境を使いたい:方法3(クラウドPC)
  • 使っているソフトがほとんどWeb版で足りる:方法4(クラウドサービスへの移行)

1つに決める必要はありません。たとえば、ふだんの仕事はクラウドサービスで行い、Windowsにしかない会計ソフトだけクラウドPCで使う、という組み合わせもあります。

始める前に決めておくこと

総務省は、セキュリティの専任担当者がいない中小企業向けに、テレワークで最低限やっておきたい対策をまとめたチェックリスト(「中小企業等担当者向けテレワークセキュリティの手引き(チェックリスト)」第3版・2022年5月)を公開しています。Windowsのリモートデスクトップなど、よく使われる製品ごとの設定の手引きも同じページにあります。

出典:総務省「テレワークにおけるセキュリティ確保」(2026年10月時点)

そのうえで、少なくとも次のことは社内で決めておきます。

  • 家で扱ってよい情報と、扱わない情報
  • 家のWi-Fiや私物のパソコン・スマホを使ってよいか
  • パソコンをなくした、ウイルスに感染したかもしれない、というときに誰へ連絡するか

XServer クラウドPCの場合

方法3のクラウドPCで、小さな会社や個人でも申し込みやすいサービスの1つがエックスサーバーの「XServer クラウドPC」です。

  • OSはWindows Server 2022 か 2025(Windows 11ではないので、使いたいソフトが動くかを確かめる)
  • 5つのプランがあり、12か月契約なら月3,470円(お試しプラン)から(税込)
  • 最低利用期間は3か月で、契約期間のぶんを前払いする
  • Officeは月3,740円のオプション
  • Windows・Mac・iPhone・iPad・Androidからリモートデスクトップでつなぐ

出典:XServer クラウドPC 料金・仕様(2026年10月時点)

公式サイトでは、2026年10月23日から無料トライアルの新規受付を一時停止しているほか、申し込みが集中していて新規の申し込みを受け付けられない場合がある、と案内しています。申し込む前に公式のお知らせを確かめてください。プランの選び方は「XServer クラウドPCとは?」にまとめています。

まとめ

テレワークを始める前のチェックリスト

  1. 仕事で使っているソフトのうち、Windowsにしかないものを書き出した
  2. 4つの方法のどれ(または組み合わせ)にするか決めた
  3. 家で扱ってよい情報と、私物の機器を使ってよいかを決めた
  4. パソコンをなくしたときの連絡先と手順を決めた
  5. 総務省のチェックリストに目を通した