固定費の見直し

小さな会社の固定費、見直すならこの順番で|洗い出しから解約まで

固定費の見直しは、思いついたものから解約していくと、あとで「あれも必要だった」となりがちです。この記事では、小さな会社や個人事業で固定費を見直すときの順番を、洗い出し・優先順位・解約前の確認の3段階でまとめます。

まず全部を書き出す

最初にやることは、減らすことではなく、毎月・毎年出ていくお金を1か所に書き出すことです。頭の中だけで考えると、自動で引き落とされているものほど抜け落ちます。

書き出すときは、次の3つの明細を直近3か月ぶん見ると漏れが減ります。

  • 事業用の銀行口座の引き落とし
  • 事業用のクレジットカードの明細
  • 個人のカードで払っている仕事用のもの(ここが一番漏れやすい)

年払いのもの(ドメイン、保険、ソフトの年間ライセンスなど)は3か月の明細には出てこないことがあるので、1年ぶんの明細もざっと見ておきます。

書き出す項目例
名前会計ソフト、事務所の電話、サーバー
金額と支払いの周期月額・年額、税込みかどうか
支払い方法どの口座・どのカードか
使っている人誰が、どのくらいの頻度で使うか
契約の条件更新月、最低利用期間、解約の申し出期限

金額と手間で優先順位を付ける

書き出したら、全部を一度に見直そうとせず、順番を付けます。おすすめは「金額が大きい」「手間が少ない」ものから手を付けることです。

見直しの順番の目安

  1. 使っていないのに払い続けているもの(止めるだけで済む)
  2. 同じ役割のものが2つ以上あるもの(片方に寄せる)
  3. 人数やプランが実態より大きいもの(プランを下げる)
  4. 金額は大きいが、乗り換えに手間がかかるもの(電話・回線・事務所など)

1と2は、確認さえできればその日のうちに終わることが多く、効果もすぐに出ます。4は乗り換え先を比べる時間が必要なので、最後にまとめて考えます。

止める前に契約の条件を確かめる

解約やプラン変更の前に、次の点を契約先の公式ページや管理画面で確かめます。

  • 最低利用期間や、途中で解約したときの費用があるか
  • 年払いの場合、残りの期間のお金が戻るかどうか
  • 解約するとデータがいつ消えるか。書き出し(エクスポート)ができるか
  • そのサービスのアカウントで、他のサービスにログインしていないか

データの書き出しは先に

会計・顧客管理・ファイル共有のように仕事のデータが入っているものは、解約の手続きより先に書き出しを済ませておきます。解約後に一定期間でデータが消えるサービスが多いためです。期間はサービスごとに違うので、公式の案内で確認してください。

見直したあとに続けること

一度見直しても、新しいサブスクは少しずつ増えていきます。次の2つを決めておくと、元に戻りにくくなります。

  • 仕事用の支払いは、決めた口座とカードにまとめる
  • 年に1回(決算の前など)、同じ表を見直す日を決めておく

使っていないサブスクの見つけ方は「使っていないサブスクの見つけ方」で、電話番号まわりの見直しは「会社の電話番号の持ち方」でくわしくまとめています。