MacでWindowsにしかないソフトを使う方法|Boot Camp・仮想化・クラウドPCを比べる
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ふだんはMacを使っているのに、取引先から指定された業務ソフトや、使い慣れた会計ソフトがWindowsにしか対応していない、ということがあります。そのためだけにWindowsのパソコンを買うのは、お金も置き場所もかかります。この記事では、MacでWindowsのソフトを使う方法を3つ取り上げ、それぞれの条件と向いている人を整理します。
最初に確かめること:Mac版やWeb版はないか
方法を選ぶ前に、使いたいソフトにMac版やブラウザで使えるWeb版がないかを確かめます。会計ソフトなどは、ブラウザで使うクラウド型が増えています。Web版で足りるなら、Windowsを用意する必要はありません。
どうしてもWindows版が必要な場合は、次に自分のMacがIntel搭載かAppleシリコン(M1・M2・M3など)かを確かめます。左上のアップルメニューの「このMacについて」で分かります。選べる方法がここで変わります。
3つの方法の比べ方
| 方法 | 使えるMac | Windowsはどこで動くか | 主にかかるお金 |
|---|---|---|---|
| Boot Camp | Intel搭載のMacだけ | Mac本体(起動するときにmacOSかWindowsかを選ぶ) | Windowsのライセンス |
| Parallels Desktop | AppleシリコンのMac | Mac本体の中の仮想環境(macOSと同時に使える) | Parallels Desktopの料金+Windowsのライセンス |
| クラウドPC | インターネットにつながるMacならどれでも | データセンターのコンピューター | 月額(または期間分の前払い) |
Boot Camp(Intel搭載のMac)
Boot Campは、Macの中にWindowsを入れて、起動するときにmacOSとWindowsを切り替えて使うApple純正の仕組みです。Appleのサポートページでは、Boot Campを使えるのはIntelプロセッサを搭載したMacだけと案内されています。M1などのAppleシリコンのMacでは使えません。
出典:Apple「Boot Camp アシスタントで Mac に Windows 10 をインストールする」(2026年10月時点)
Windowsを使うたびにMacを再起動する必要があります。また、Appleのページが案内しているのはWindows 10の入れ方で、Windows 10はすでにMicrosoftのサポートが終わっています。これから新しく用意するなら、ほかの方法も比べたほうがよいでしょう。
Parallels Desktop(AppleシリコンのMac)
Parallels Desktopは、Macの中に仮想のパソコンを作り、macOSを使いながら同時にWindowsを動かせるソフトです。Microsoftのサポートページでは、Apple M1・M2・M3のMacでWindows 11を使う方法の一つとして、Parallels Desktop(バージョン18・19・20)が承認された方法として案内されています。
ただし、次の点に注意が必要です。
- 動くのはArm版のWindows 11(ProとEnterprise)で、DirectX 12を使うものなど、一部のソフトや周辺機器、ゲームが使えない場合がある
- Windows 11 Pro のライセンスが、仮想のパソコンごとに必要
出典:Microsoft「Apple M1、M2、M3 チップを搭載した Mac コンピューターで Windows 11 を使用するためのオプション」(2026年10月時点)
使いたい業務ソフトがArm版のWindowsで動くかは、ソフトの提供元に確かめておくと安心です。
クラウドPC
クラウドPCは、データセンターにあるWindowsのパソコンに、インターネット経由でつないで使う方法です。Macの中にWindowsを入れないので、IntelかAppleシリコンかに関係なく使えます。Macの容量や性能にも左右されません。仕組みは「クラウドPC(仮想デスクトップ)とは?」にまとめています。
Microsoftも組織向けのクラウドPC「Windows 365」をMacで使う方法として案内しています。小さな会社や個人なら、XServer クラウドPCも候補になります。
- MacからはMicrosoft Remote Desktopを使ってつなぐ
- OSはWindows Server 2022 か 2025(Windows 11ではないので、使いたいソフトが動くかを確かめる)
- 12か月契約なら月3,470円(お試しプラン)から(税込)。最低利用期間は3か月で、期間分の前払い
- Officeを使うなら月3,740円のオプション
出典:XServer クラウドPC 料金・仕様(2026年10月時点)
インターネットがないと使えないこと、月額がかかり続けることは、ほかの2つの方法との違いです。また、XServer クラウドPCは2026年10月23日から無料トライアルの新規受付を一時停止しています。詳しくは「XServer クラウドPCとは?」にまとめています。
どれを選ぶか
- Intel搭載のMacで、使うときだけ切り替えられればよい:Boot Camp
- AppleシリコンのMacで、macOSと同時にWindowsのソフトを使いたい:Parallels Desktop
- Macの容量や性能を使いたくない、複数の機械から同じWindowsを使いたい:クラウドPC
まとめ
MacでWindowsのソフトを使う前のチェックリスト
- 使いたいソフトにMac版やWeb版がないかを確かめた
- 自分のMacがIntel搭載かAppleシリコンかを確かめた
- 使いたいソフトが、選んだ方法のWindows(Arm版・Windows Serverなど)で動くかを確かめた
- Windowsのライセンスや月額を含めた費用を出した